福岡県久留米市の『南京千両 屋台』へ。
西鉄久留米駅から徒歩約4分の所にあります。
南京千両は、うどんの屋台を営業していた宮本時男氏が、昭和10年頃に横浜の中華街で支那そばの作り方を修得し、昭和12年に『南京千両』という屋号で豚骨ラーメンを提供したのが始まりです。
宮本氏は長崎県の出身で、長崎ちゃんぽんの影響を強く受け、当初から豚骨のみを使ったラーメンを提供しており、これが豚骨ラーメンの元祖であると言われています。
五差路店は過去に訪問していますが、夜営業のみの屋台は初めての訪問です。
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ラーメン500円スープは見た目の色合いとは裏腹に、非常にあっさりとしながらもコクのある仕上がりでした。
油っこさや嫌な臭みもなく、サッパリとした口当たりで、一般的な豚骨ラーメンよりも醤油の味が前面に出ているように感じました。
余談ですが、一般的に豚骨ラーメンのスープとしてイメージされる白濁豚骨は、『三九』の創業者である杉野勝見氏が昭和22年に偶然生み出したものであるため、豚骨ラーメンの元祖であり昭和12年創業のこちらのお店は白濁していません。
麺は中太縮れ麺。
ハイスペックなインスタント麺のようなチープさが残ったものでした。
縮れ麺なのでスープの持ち上げはしっかりです。
具材はねぎ・メンマ・海苔・チャーシュー。
チャーシューは細切りされたものがたっぷりと入っていて食べ応えがありました。
全体の感想は感慨深い一杯。
豚骨ラーメン発祥のお店でそれを食べられたというのは、ラヲタとして貴重な経験ができたと感謝しています。
変わらぬ味を後世にも伝え続けて頂きたいです。
個人的満足度:
★★★『南京千両 屋台』
福岡県久留米市東町36-7 熊本ファミリー銀行久留米支店前
0942-37-7279
19:00~翌4:00
定休日 日曜・雨天時
近くにコインPあり
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